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p4c(ぴーふぉーしー)とは子どもの哲学 philosophy for children のことで、頭文字からつくられた略称です。
哲学の活動に子どもたちといっしょに飛び込み、教室の学びを劇的に変える革新的なアプローチのことです。

子どもの哲学が問いかける「なぜ」の答えをあらかじめ知っている人などいません。私たちは子どもたちもそして先生たちもー同じように「知らない」のです。その同じ地点から、みんなが同じ立場で、誰も知らない答えを探っていくことを子どもの哲学は目指します。不思議だと思ったことを大事にして、ゆっくりと安心できるクラスのコミュニティの一員として、誰も知らない「本当のこと」を探る。さあ、わくわくしてきませんか。

子どもの哲学の時間は「問いかける」ことから始まります。哲学の始まりは驚きだ……とか。自分にとっての答えを探し求める旅は、当たり前だと思って通り過ぎてきた日常への「なぜ」から始まるのです。……なんのために生きてるんだろう……なんで勉強しないといけないの……友情ってなんだろう……天国ってあるんだろうか……。学校や社会の中では失われやすい声、子どもの哲学はその声を大切にします。

なぜ、どうしてをクラスみんなの前で問いかけ、自分なりの答えを探し、考えたことを素直に話すためには、安心して話すことができる関係が必要だと、子どもの哲学は考えます。話すことが参加のすべてではありません。哲学の輪の中でクラスの友達の意見を聞きながら、じっくりと考えを巡らせることは、もしかしたら話すことよりもずっと大切なことなのかもしれないのです。子どもの哲学は、その場に安心して「いる」ことができ、子どもたちそれぞれのやり方で対話に参加できるような関係を作ることを目指しています。